はじめまして

この庭に訪れてくださる方へ

はじめまして。この「心の庭」にて綴り手を務めます、神結紬(かみゆい・つむぎ) と申します。私は、長い日々の中で出会った小さな喜びや痛み、人の心の奥底でひそやかに息づく光と影を、静かにすくい上げて言葉にしたいと願っております。私が紡ぐ文章は、...
気づき・学び

同じ空の下

昨夜、ふと空を見上げると、澄んだ夜空に静かに浮かぶお月様がありました。三月とはいえ、まだ夜風は肌寒く、頬に触れる空気には冬の名残が残っています。けれど、その冷たい空気の中で見る月は、どこか凛としていて、心を静かにしてくれるものでした。月とい...
気づき・学び

お墓参り

— 感謝を込めて、忘れてはならない場所 —人は忙しさの中で、つい大切なことを後回しにしてしまいます。日々の仕事、生活、人付き合い。目の前の出来事に追われていると、静かに頭を下げる時間を忘れてしまうことがあります。しかし、お墓参りというのは、...
人生・生き方

心行ひとつ

先日、ある寺院にお参りした折、ちょうどご住職が説法をされていました。そのとき耳に残った言葉が――「心行ひとつ」こころと行いは、ひとつでなければならない、という教えでした。口では立派なことを語りながら、行いが伴わない。あるいは、行いは正しくと...
心の整理・思考法

慈悲と慈愛とは

――信仰のこころから見つめて人は、強くありたいと願いながら、同時に誰かにやさしくされたいと願う存在です。その願いの奥にあるのが、「慈悲」と「慈愛」という心の光ではないでしょうか。仏教において「慈悲」とは、人の幸せを願う心(慈)と、人の苦しみ...
日常の教え

あたりまえではないということ

朝、目が覚めること。息ができること。誰かの声を聞き、空を見上げ、今日という日を迎えること。それらは、あたりまえのようでいて、決してあたりまえではありません。はるか遠い昔から、名も知らぬご先祖様が命をつなぎ、祈り、働き、耐え、守り続けてきた。...
言葉と在り方

温情を忘れるな ― 人の心を温めるもの

人は忙しさの中で、いつのまにか大切なものを置き忘れてしまうことがあります。その一つが「温情」です。温情とは、相手を思いやるあたたかな心。見返りを求めず、ただ相手の立場を思い、静かに手を差し伸べる心の働きです。信仰の教えにおいて、この温情はと...
気づき・学び

陰徳をつむということ

人は、良いことをすれば誰かに認められたいと思うものです。褒められれば嬉しく、感謝されれば心が温かくなる。それもまた自然な心の働きでしょう。けれども、昔から大切にされてきた言葉に「陰徳を積む」というものがあります。人の見えないところで、そっと...
日常の教え

口からこぼれる言葉は、誰を映しているのか

人が集まる場所にいると、ふと耳にすることがあります。学校行事や待ち時間の合間、何気ない会話の中で語られる、家族への不満や悪口。姑のこと、嫁のこと。時には、強い言葉で笑いながら語られることもあります。けれど、その言葉を静かに見つめてみると、少...
日常の教え

天上天下唯我独尊

静かに佇む誕生仏。天を指し、地を指し、「天上天下唯我独尊」と説かれたその姿は、一人ひとりの命がかけがえのないものであることを、そっと思い出させてくれます。**天上天下唯我独尊(てんじょうてんげ ゆいがどくそん)**は、仏教に伝わる言葉で、釈...
生き方の工夫

生きるとは、苦しみを抱いて歩むこと

人は、ときに心が折れそうになるほどの苦しみに出会います。どうして生きていなければならないのか、と問いかけたくなる夜もあるでしょう。お釈迦様は、人の生は本来「苦」を伴うものだと説かれました。生まれること、老いること、病むこと、そして別れ――避...