信仰とは、特定の宗教や教義に属することだけを指す言葉ではない。
少なくとも、私にとっての信仰はもっと身近で、もっと静かなものだ。
それは、誰かに見せるためのものでも、声高に語るものでもない。
自分の心の奥に、確かに在るもの。
それが、信仰心だと思っている。
私たちは日々、当たり前のように息をし、食べ、眠り、また朝を迎える。
その「当たり前」に、ふと感謝が湧く瞬間がある。
理由はなくても、「ありがたい」と思える心。
それこそが、信仰の芽ではないだろうか。
また、素直であること。
間違いを認め、人の言葉に耳を傾け、自分を省みる心。
これもまた、信仰の一つの形だと思う。
信仰とは、強く何かを信じ切ることではなく、むしろ、驕らず、謙虚であろうとする姿勢に近い。
神や仏を信じるかどうかは、人それぞれでいい。
だが、「見えないものに手を合わせる心」
「支えられて生きていると感じる心」
それは、誰の中にも必ずあるはずだ。
信仰とは、外に求めるものではない。
自分の心の中で、静かに育てていくもの。
感謝し、素直であり、誠実に生きようとする、その在り方そのものが、
信仰なのだと、私は思っている。

