昨夜、ふと空を見上げると、
澄んだ夜空に静かに浮かぶお月様がありました。
三月とはいえ、まだ夜風は肌寒く、
頬に触れる空気には冬の名残が残っています。
けれど、その冷たい空気の中で見る月は、
どこか凛としていて、心を静かにしてくれるものでした。

月というものは不思議なもので、
どこにいても、同じ姿を私たちに見せてくれます。
この日本の空から見上げる月も、
遠く離れた国の空から見上げる月も、
きっと同じ月。
そう思うと、胸の奥に様々な思いがよぎります。
同じ空の下、
遠い国では今もなお戦争が続き、
不安や恐れの中で夜を迎えている人々がいる。
安心して空を見上げ、
静かな夜を感じられることが、
どれほど尊いことなのか。
つくづく、
この平和な日本に生きていることのありがたさを
感じずにはいられません。
私たちは、ときに日々の忙しさの中で、
当たり前のように過ぎていく毎日を
深く考えることなく生きています。
けれど、
夜空の月を見上げるひとときは、
その「当たり前」が決して当たり前ではないことを
静かに教えてくれる気がします。
今日という日を無事に過ごせること。
温かい家があり、食べるものがあり、
安心して眠れる夜があること。
それらはすべて、
大きな恵みの中にあるのだと思います。
同じ空の下で生きるすべての人々に、
いつの日か穏やかな夜が訪れることを願いながら、
昨夜のお月様を、もう一度心の中で思い浮かべました。
静かな月は、
ただ黙って、私たちを照らしていました。
