人に迷惑をかけてまで、自分だけが得をしようとする。
そんな生き方は、一時的にはうまくいくように見えるかもしれません。
しかし人生は不思議なもので、自分が蒔いた種は、いつか必ず自分のもとへ返ってきます。
誰かを騙して得た利益。
誰かを傷つけて得た成功。
誰かに押し付けて手に入れた楽。
その場では得をしたように感じても、本当に失っているものはもっと大きいのかもしれません。
人からの信頼。
人とのご縁。
そして何より、自分自身の心の平穏です。
私たちは日々、「得か損か」で物事を考えがちです。

もちろん商売をしていれば利益は大切ですし、生活をしていくためには損得勘定も必要です。
けれど、それだけを基準にしてしまうと、大切なものを見失ってしまいます。
本当に大切なのは、「得か損か」ではなく、「正しいかどうか」。
胸を張って人に話せる行動か。
自分の子どもや孫に見せても恥ずかしくない行動か。
その基準で考えることが大切なのだと思います。
私は人の心を庭に例えることがあります。
心の庭には、毎日さまざまな種が蒔かれています。
感謝の種。
思いやりの種。
誠実さの種。
あるいは、
妬みの種。
怒りの種。
欲ばかりを求める種。
どの種に水を与えるかによって、庭の景色は大きく変わります。
雑草は放っておいても育ちます。
しかし美しい花は、手入れをしなければ咲きません。
だからこそ毎日、自分の心の庭を見つめたいものです。
人に迷惑をかけていないだろうか。
自分だけが得をしようとしていないだろうか。
感謝の気持ちを忘れていないだろうか。
そんな問いかけを続けることで、少しずつ心の庭は整っていきます。
今日蒔いた種は、明日の自分をつくります。
できることなら、感謝と誠実さの花が咲く庭を育てていきたいものですね。
