気づき・学び

心の整理・思考法

半紙に書きおろされた導き

あの方と出会ってから、私のものの見方は、少しずつ、確かに変わっていった。今はもう亡き、とある寺院のお坊さん。世間では「透視」「霊視」と呼ばれる力を持つ方だったが、ご本人はその言葉を好まなかった。過去へさかのぼり、出来事を一方向ではなく、いく...
心の整理・思考法

雨晴れて傘を忘れる

雨が降っている間、傘は命綱のように大切に扱われる。濡れぬよう、壊れぬよう、手放さぬようにと気を配る。けれど、ひとたび雨が上がり空が明るくなると、その傘は用済みとばかりに脇へ置かれ、やがて忘れ去られてしまう。「雨晴れて傘を忘れる」——この言葉...
心の整理・思考法

我田引水 ―― 心の水路は、どこへ向いているか

「我田引水(がでんいんすい)」とは、自分に都合のよいようにばかり考え、行動することを意味する言葉です。本来は、農村において水は皆で分け合う大切な恵みでした。にもかかわらず、自分の田んぼだけに水を引き入れてしまう。その姿から生まれたのが、この...
日常の教え

正月かざりに込められた、日本のならわし

年の瀬が近づくと、家々の玄関や店先に正月かざりが施されます。それは単なる季節の装飾ではなく、新しい年を迎えるための「心のしつらえ」であり、古来より受け継がれてきた大切なならわしです。しめ縄 ― 清らかな境を示すものしめ縄は、神さまをお迎えす...
気づき・学び

足るを知る

「足るを知る」という言葉は、何かを我慢しなさい、欲を捨てなさい、そう諭す言葉のように聞こえるかもしれません。けれど本来の「足るを知る」とは、足りないものを数えることではなく、すでに在るものに気づくことなのだと思います。今日も無事に目が覚めた...
気づき・学び

親が親なら、子もまた子なり

「親が親なら、子も子だなぁ」この言葉は、ときに突き放すように聞こえますが、実はとても重く、そして真実を含んでいます。周りを見渡すと、子どものことで悩み、嘆き、文句を口にする親の姿をよく見かけます。言うことを聞かない、態度が悪い、感謝がない、...
日常の教え

因果応報という見えない秤

因果応報――この言葉を聞くと、多くの人はどこかで「怖さ」や「裁き」を連想するかもしれません。良いことをすれば良い報いがあり、悪いことをすれば悪い報いがある。まるで人生のどこかに、見張り役がいて、行いを逐一記録しているかのように。けれど私は、...